機器分析受託サービス
Instrumental Analysis Service
ここでは,質量分析の分析項目の紹介と,受付No.発行時(申込内容の選択・記入時)に気に留めていただきたい内容について御案内します
当MS室の申込内容はかなり細かい内容となっていますが,測定する際の条件設定やデータの確認等に必要な情報であり,依頼者の皆様に記入のご協力をお願いしています.
反応チェックでMSを利用される方や,構造解析のためのフラグメント情報が必要な方,報文記載のために各種機器分析データを集めている方など,様々な背景を持つ研究者の方々が依頼してきていることを考えると,一様に同じ条件で同じ測定方法を行っていたのでは,それぞれのニーズに合ったデータは出てきません.
迅速に的確なデータをお返しするために,サンプルごとの申込があり,その記載事項は全て必要なのです.
できることならば,1本ごとに対話形式で受付をしていきたいところなのですが,依頼本数の多さや24時間体制で受付けていることなどから,なかなか対応できません.
Webシステムで入力しにくい場合には,直接分析担当者までご連絡ください.
分析担当者が必要とする情報 |
* 試料の種類・性質・純度 |
* 試料の分子構造・分子量 |
* 測定の目的 |
* 提出試料量 |
* 取り扱い上の注意点 |
分析項目によって測定時に必要な情報が異なります. 用途に合わせて選択ください.
測定項目 | : | 測定目的,試料の性質などによって選択するイオン化法が変わります.お困りの際には,担当者までお問い合わせ下さい. * イオン化法について * スペクトルと精密質量測定データ * 導入方法の違い * Positive測定とNegative測定 |
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試料名 | : | 英数字10文字以内 | |
分子式 | : | 記入間違いが多く,測定時間をロスすることがあります.十分ご確認ください. | |
分子量 | : | 平均分子量ではなくモノアイソトピック質量をご記載ください. | |
試料量 | : | イオン化法,機種の選択によって必要量が異なります.特に溶液で提出された試料は,見た目で濃度がわからないので濃度を必ず記載してください. | |
精製方法 | : | シリカゲルカラム,HPLC,TLC,再結晶,蒸留精製等 | |
使用可能溶媒 使用不可溶媒 器具洗浄溶媒 |
: | ここに記載した溶媒は当室に常備している溶媒です.これら以外を使用したい場合は,必ず分析担当者にお知らせ下さい.
非常に水分を嫌う試料の場合は使用溶媒をご持参いただく場合があります. 特にESI-MS,APCI-MSでは溶液にする必要があります. 1 ng/μl程度の溶解性があれば十分ですので,使用可能な溶媒名を必ず記載してください. 使用不可溶媒も重要です. 測定準備中に分解してしまう可能性のある溶媒などは必ずお書き下さい. 溶解してからの試料安定時間等も記入してください. |
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試料の性状等 | : | わかる範囲で記入してください. | |
取り扱い上の注意 | : | 機器および試料調整場所は,ドラフト内に設置しているわけではありません.
試験管開封時や溶媒との溶解時に危険性のある場合は,必ずどのような作業をすべきかお書き下さい. |
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試料の推定構造 | : | 構造不明の場合でも,官能基情報,骨格,極性などの情報を自由記載欄に記載してください.
質量分析ではpositive測定,negative測定の区別があります. 測定希望のm/z範囲も記載してください. (機器によって測定可能範囲が異なります.) |
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