機器分析受託サービス
Instrumental Analysis Service
質量分析で取り扱われるイオン化法は多種類あります.
当部門で取り扱うイオン化法は5種類.
研究目的に合わせて,化合物の性質に合わせて選択する必要があります.
お申込の際,イオン化法選択に迷われた場合には,下記をご一読の上,分析担当者へご相談ください.
なお、MALDIイオン化については,現在受託ではなくオープンファシリティ対応となっております.
イオン化方法 | 適している試料 | 主な検出ピーク | 特徴 |
EI (Electron Ionization) | 揮発性試料 熱に安定な試料 |
M+・ フラグメントイオン |
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ESI (ElectroSpray Ionization) | 高極性試料 不揮発性試料 高分子量試料 |
M+ [M+H]+ [M+Na]+ [M+nH]n+ [M+nNa]n+ M- [M-H]- [M+Cl]- [M-nH]n-など 複数分子によるクラスターイオンが生じることも多い |
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APCI (Atmospheric Pressure Chemical Ionization) | 中極性試料 熱安定試料 |
[M+H]+ [M-H]-など |
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FD (Field Desorption), FI (Field Ionization) | 低極性試料 構造不安定試料 |
M+・ [M+H]+など |
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MALDI (Matrix-Assisted Laser Desorption/Ionization) | 不揮発性試料 高分子試料 |
M+ [M+H]+ [M+Na]+ [M+Ag]+など 添加剤により変化 |
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※FAB(Fast Atom Bombardment) ※現在は対応しておりません |
難揮発性試料 熱に不安定でも可 |
[M+H]+ [M+Na]+ [M+Matrix+H]+ [2M+H]+ [M-H]- [M-H]+ M- など |
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