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【分析を申し込むために】
5. 各種分析項目について

5-2. タンパク質同定

概要

タンパク質酵素消化後のペプチド断片を nanoLCに供し,溶出する画分の MS/MSスペクトルをデータベース解析することにより,タンパク質の同定を行います.

残念ながら,当部門ではゲル片での取扱は出来ませんので,ご了承ください.提供ペプチド溶液をそのまま分析に供します.

試料の準備

  • SDS-PAGE等を行った後,ゲル片を脱色,還元アルキル化などの必要な処理を行い,トリプシン等にてゲル内消化を行ってください.消化されたペプチド断片を抽出し,脱塩処理の後,濃縮,0.1%ギ酸/数%アセトニトリル水溶液としてご用意ください.
  • 溶液内消化をされた場合にも,最終試料溶液を0.1%ギ酸/数%アセトニトリル水溶液としてご用意ください.
  • 提出量は 1pmol 以上

     

    前処理の過程で取り込まれるケラチンの混入に注意が必要です. 

    界面活性剤, 塩類は除去してください.

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申込時の留意点

  • GFC総合システムへログインの上、マイページ>機器分析受託>分析申し込みを選択ください。
  • 質量分析のMass Spectrometry (nanoLC/MS/MS + protein analysis using database search)を選択してください.
  • 分析項目の選択欄では、グラジエント設定の異なる3 タイプ(60 分、120 分、180 分コース)を用意しています。電気泳動等で分離精製後の酵素消化物を提出される場合には、60 分もしくは120 分コースを選択してください。(スクリーニング的にご利用される場合には60 分、より分離良く分析されたい場合には120 分コースを選択される方が多いです。)
  • 多検体同時に依頼される場合や複数回測定を依頼される場合には、2 測定目以降の料金が割安になっています。例えば3 サンプル各1 測定を依頼される場合には、1 測定目×1、2 測定目以降×2 と申し込みしてください。
  • 解析予定のバンドに印をつけたゲルの染色画像を用意し,申込時にアップロードしてください.
  • 分析試料が複数の場合には,分析順番のご希望を申込書に記載してください.
  • 各試料の希望測定回数を記載してください.(n回分析希望の場合には,n回分の料金が必要です.)

 

【タンパク質同定 申込書記載内容 一覧】

  試料本数, 試料名,  提出試料溶液の組成,  染色方法,  目的タンパク質の分子量,  提出試料量,

  S-S結合還元処理の有無, 使用酵素名, サンプルの由来(生物種), 修飾の有無

  その他 (界面活性剤使用の場合は、その種類を記載してください.)

返却データについて

  • ご希望のデータベースにて解析を行った結果は,エクセル形式のファイルに変換し,GFC総合しシステムにアップロードして返却します.
  • ご希望の方には,Mascot検索可能な形式にファイルを変換してお渡ししますので,申込書にその旨を記載してください.(別料金)
  • 後日,再度条件を変更して検索を行いたい場合には,別料金にて承ります.
  • 一つのサンプルについて,n回データを取得したい場合には,n回分の分析料金がかかります.

納期について

  • 当部門の装置は,タンパク質同定のみならず,有機構造解析のためのLC/MS, MS/MSなど多種多様な化合物を分析対象としています. そのため,装置調整には専用機以上に時間がかかります.
  • タンパク質同定測定の依頼が続く場合には,1週間程度で分析結果をお返しすることが可能ですが,他の項目の分析が入っている場合には,時によって1か月程度お待たせすることがございます.
  • ご依頼前に,状況について分析スタッフへご確認くださいます様,お願い申し上げます.

質量分析担当:内線9214  岡まで

2023.11.21