【MS-map in Hokkaido Univ.作成プロジェクトの活動】
質量分析は,幅広い分野で活躍する分析技術です。しかしながら質量分析計にはオールインワンの装置は存在せず,研究者は各研究目的や実験目的にあわせて数多く市販されている質量分析計の中から適宜選択使用しています。
折しも装置の共用化が叫ばれ,北海道大学では装置データベース構築による利用希望装置の検索機能が出来上がっていますが,その情報は財務システムに登録されていた名称そのままであることが多く,実際に利用者が装置検索をするには,機能面で不都合なことも多く見受けられました。
そこで,「データベース上の表現にみる質量分析計の多様性」を題材に北大 MS-map を作製し,データベースをより視覚的に表現する事で,質量分析利用者・関係者にとって利便性の高い情報発信を行うことを目的とし,MS-map in Hokkaido Univ. 作成プロジェクトを立ち上げました。
なお,本プロジェクトは平成28年度ならびに平成29年度のグローバルファシリティセンター主催の先端・大型設備に関する機器分析・工作技術交流会企画公募に応募し,採択された活動であることを申し添えます。
【本プロジェクトの目指すところ】
わかりにくい から わかりやすい へ 変えていこう!
- 北大内に分布する質量分析計の特徴を整理してまとめることにより,どのような装置がどこに存在するのか,これまでの財務上の登録名ではわかりにくかった部分を視覚的に捉えられるようにします。
- MS-map を活用することにより,質量分析計の利用希望者が学内の装置分布を把握し,目的に合った装置を選択できるようになります。
- MS-map を活用することにより,技術職員などの研究支援者は,これまで以上にわかりやすい情報を研究者や学生に提供できるようになります。
- 新たな質量分析装置の購入検討時には,MS-map上の装置情報が,より的確な装置選定の一助となります。
皆様の研究の一助となりましたら幸いです。
MS-map in Hokkaido Univ. 作成プロジェクト2017 メンバー一同