令和元年10月23日(水)24(木)25日(金)の3日間、名古屋大学の全学技術センターの(主に薄片作製業務にあたる)技術職員を迎えて技術交流を行いました。
薄片技術とは、岩石や鉱物試料の観察・分析のための試料調製法です。非常に狭い分野を対象とする支援技術のため、近年は各大学において専門技術者は減る一方ですが、地球科学分野での基礎研究に欠かせないだけでなく、新たな分野にも需要があり、技術継承が課題となっています。こういった課題をどのように解決し、これまで以上の技術を提供していくためにどうしてくべきか、また、大学の技術部の動向についてなど情報交換ができました。また、滞在中には工学部にて開催された北大技術職員とユーザー間の研究発表研修会の参加や、G F Cの技術職員と意見交流会も行うことができました。
実施内容:
1日目 午前 オリエンテーション・施設など見学
午後 工学部にてユーザーズミーティング参加
・大学技術職員とユーザー、メーカーによる発表の聴講
2日目 午前 薄片技術室にて、通常業務(試料作製)を行いながら意見交換
・装置、消耗品、作製工程についての情報交換
・部屋の運営に関する情報共有
午後 グローバルファシリティセンターで情報交換会
・名古屋大学の紹介
・G F Cの3部門のスタッフより部門紹介
・質疑応答 意見交換
3日目 午前 薄片技術室にて、通常業務(試料作製)を行いながら意見交換
平成31年3月25日(月)26日(火)の両日,上記分析を担当する北海道大学GFCの技術職員が同種の分析を行っている鳥取大学を訪問し,技術交流ならびに分析に関する意見交換を行いました。
平成29年11月27日(月)から平成29年12月1日(金)の5日間, 鳥取大学の技術職員を迎えて技術講習を行いました。 次年度は,北海道大学から鳥取大学へ技術職員を派遣する予定です。
実施内容:
1日目 オリエンテーション・施設見学
2日目 午前 <DIならびにGC> 高揮発性試料に対する処理を実践
・プローブの状態によるデータの差(通常,あたたかい時) ・プローブを冷蔵庫で冷やしてみると ・ガラスチューブ内にサンプル導入後、さらにグラスウールで蓋をしたら ・プローブ通常状態のもので測定したデータと比較してみよう ・同じサンプルをGC-MSで測定したらどうなる? ・GC-MSで溶媒のMixtureを測定してみる |
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2日目 午後 <DI> 熱不安定、構造不安定試料にたいする処理を実践
・70eV,300μAの通常設定 ・12eV 100μAの低エネルギーイオン化法 ・15eV に上げると? ・12eVでスペクトルデータを取得したピークでの精密質量測定 ・イオン源の温度を下げることによるスペクトルパターンの変化 |
3日目 <ESI-MSの実践>Thermo Scientific Exactive 測定前装置チェックから測定,データ解釈まで
4日目 <ESI-MSの実践>JEOL JMS-T100LP 測定前装置チェックから測定,データ解釈まで
5日目 <総合実験>気になった分析を試してみよう
平成29年3月9日 総合技術研究会2017東京大学 において活動内容の発表を行いました・・・GFC研究業績ページへ
平成29年3月9日 総合技術研究会2017東京大学 において活動内容の発表を行いました・・・GFC研究業績ページへ